7日目


海で使ったタオルをフロントで交換して部屋へ戻った。
短時間だが、いくつかの楽しい波に乗れたので満足している。

部屋に戻ると、ムスメはまだ寝ていた。
しばらく起きそうもないので、自転車で走りに行くことにした。

「自転車に乗るなら、ダイヤモンドヘッド・マーケット&グリルのクリームチーズ&ブルーベリースコーンを買ってきて」と妻が言う。
僕的には、スコーンといえば、「スコーン、スコーン、湖池屋スコーン、スコーン、スコーン、湖池屋スコーン、かりっとさくっとおいしいスコーン、かりっとさくっとおいしいスコーン。」なのですが、スウィーツのスコーンのことです。(わかっとるつーの。笑)
本当に湖池屋のスコーンをウケ狙いで買ってこよう(もちろんダイヤモンドヘッド・マーケット&グリルのクリームチーズ&ブルーベリースコーンも買います)と思いましたが、それを探している時間がもったいないのと自転車ではかさばるので、断念しました。(ドンキホーテ(旧ダイエー)にありそうですね。ないかな。)

しゅーっと自転車でカラカウア通りを走って行く。
ハワイで自転車に乗るのは、本当に気持ちいい。
カラダに受ける風、少々速く動く景色、スポーツとしての楽しさなど、自転車は本当にいい。
歩くのも、ジョグするのもいいけれど、行動範囲が広がる自転車は、おすすめだ。
ダイヤモンドヘッドも自転車なら楽に行ける距離となる。



海を見ながらダイヤモンドヘッドの海側を通って、ダイヤモンドヘッド・マーケット&グリルへ到着した。
ヘルメットをはずし、手袋とサングラスを取りヘルメットのなかに入れた。
自転車をだれも座っていないテーブルの棒にワイヤーの鍵でくくりつける。


にぎわっています。


ダイヤモンドヘッド・マーケット&グリルではプレートランチを購入した経験はあるが、お店の中にはいったことはない。(あるかな?)
「スコーンはどこかな?」と店を見渡す。
といってもスコーンってどんな形をしているのか、理解していなかった。
僕のスコーンといえば、「スコーン、スコーン、湖池屋スコーン、スコーン、スコーン、湖池屋スコーン、かりっとさくっとおいしいスコーン、かりっとさくっとおいしいスコーン。」なので(しつこいちゅーの!笑)、形とかわかっていない。
「そういえば、アフタヌーンティーのアイテムにあったビスケットの大きいやつだ」と思い出した。

でも、どこにあるかわからなかった。

店内にいる白人のおばさんが「スコーンはどこにあるの?」と店員さんに聞いた。

「あれか」。

そこには、トレイにスコーンが並んでいた。

「大きいな」。

ひとつのサイズが大きい。
女性ならこれひとつで朝食になると思うくらいの大きさだ。

「えーと、スコーン入れるモノ」と思い周囲を見ると、大きな箱しかなかった。
自転車に乗って持って帰るのに箱では困る。

店員の女の子に、「クリームチーズ&ブルーベリースコーン2個、この小さいカバンにいれて持って行きたいのだけど」というと、「スコーンをつかむトングの近くに1つがちょうど入る袋があるのでそれにいれて」と教えてくれた。

僕は2つ袋に入れてレジに持っていく。
「プラスチックバックはいる?」と聞かれたので、もらった。(プラスチックバッグとはスーパーのレジ袋のことです)

「あ、ここ、クレジットカードが使えるんだ」。
僕は現金しか持ってこなかったので現金で支払いをしたが、もし次回にくることがあればクレジットカードで支払うことにしよう。


財布や鍵の入っている小さいバッグにスコーンを入れて、自転車に乗った。

アラワイ運河沿いをできる限り早い速度で走る。
早く走る意味はとくにないが、少なくともトロリーと同じ速度くらいで走りたいと思った。

アラワイ運河を走るトロリーの速度は、カラカウア通りを走る速度とは比較にならないほど早い。
JTBのトロリーが横に来たので、いっしょうけんめいペダルを踏んだ。

トロリーの乗車率はほぼ100%といった感じである。(どの状態が100%か知らないが、たくさんの人が乗っていた)

しばらく並列に走る。
その後、僕の速度が遅くなったのかトロリーが速度を上げたのかわからないが、どんどんトロリーとの距離は離れていった。


信号で止まると汗が流れてくる。
ホテルにおいてある小さなタオルをポケットに入れてきたので、それで汗をぬぐう。
タオルはハワイのホテル独特のにおいがした。
僕はハワイのタオルのにおいが好き。

信号が青になったので、ラストスパートをかける。
頻繁にギアを変えた。
できるだけ脚に負担をかけずに早く走れるようにするためだ。

本気でペダルを踏むと、自分でも驚くほどの速度がでる。
クルマで走るのとはまったく違う速度感が楽しい。

信号が赤だ。
前のブレーキと後ろのブレーキかける。
バランスを考えながらハンドルのレバーを握った。
どちらか片方を強くかけると転倒してしまう場合があるのだ。
特に、猛烈な速度で走っていると危険である。

ホテルはスグそこなので、自転車を降りて横断歩道を歩く。
腰とか脚とか肩に、「自転車に乗ってきた」というようなコリというか筋肉痛というか、そんな感覚があった。
それをほぐすように、自転車を押しながらゆっくりと歩いた。


部屋に戻ると、ムスメは起きていた。
ご機嫌のようだ。

僕の買ってきたクリームチーズ&ブルーベリースコーンの生地部分(この表現であっている?)をおいしいといってばくばくと食べている。
妻も、「いままでハワイで食べたスイーツのなかで一番かも。これはおいしい」といっている。
ひとくちもらったが、これがスコーンとしておいしいのかどうかはわからないが、おいしい食べ物であることはわかった。
そして、ライオンコーヒーを淹れてがぶがぶと飲んだ。


大きさを見ていただくのに、ケチャップおいてみました。


「今日は天気がいいので、写真撮影にいこう」。
僕らは、無計画にハワイ滞在をするので、帰国直前に写真を撮っていないことに気づくことが多い。
そのため、3人で撮影している写真は、部屋から撮影したものがほとんどである。(笑)

前回なんかひどいもので、帰国前日の夜に撮影していないことに気づいたため、3人で撮影している写真は夜の写真だけだった。
帰国日の朝は、フライト時間が早いために暗い中で撮影することになる。
あわただしい朝に撮影するなら、夜にしたほうがいいと思ったのだ。

その反省を踏まえて、半日かけて写真を撮る。
もちろん、観光の意味もある。

写真を撮るならば、East方面がいい。
景色がいいし、なんとなく他の場所より海がきれいな気がする。
高い位置から海が見えるのもいい。

カラカウア通りを走りワイキキを眺めながらカピオラニ公園に入り、そこからダイヤモンドヘッドの海側方面を走る。
ダイヤモンドヘッドロードという名前の道だ。
僕のお気に入りの自転車コースである。

天気がいいと海がキレイだ。
できるだけ数多く停車して写真を撮る。


波は高いようでした。


カハラアベニューからキーレイルアベニューを走り、カラニアナオール ハイウエイを走る。
ここの道沿いにカワイクイ ビーチ パークという公園がある。


花がきれいでしょ。


僕らは以前、よくここでレインボードライブインのプレートを食べた。


水がもったいないので、すばやく撮影しました。(念のため。笑)


今回はプレートランチはなくて写真撮影だけ。

三脚を立てて3人で写真をとったり、ムスメだけを撮影してみたり、望遠でこっそりと妻を撮ってみたり(なんでこっそりなんだ?)と写真を撮影する。


引き潮のようでした。


風がきもちいい。
先を急いでいるわけではないので、しばらくここにいることにした。

最近、「僕はなにかをしている必要があるのではないか。なにもしていないのはもったいないのではないか。」と思うことがある。
しかし、「なにかをしなくてもハワイは楽しい」のだ。
僕にとって、キレイな海を見て、そよそよと吹いてくる風を感じるだけで楽しいことなのだ。
忙しくなにかをすることで満足感を得ようとしていて、なにもしなくても楽しいということを忘れそうになっていた。

ただボーっとしているのが、いちばんの贅沢なのかもしれない。


「じゃあぼちぼち行こう。」ということで、クルマをサンディビーチ方面に走らせた。
途中の停車場所は、潮吹き岩である。

潮吹き岩は、以前、僕らにとってあまり関心の高いものではなかった。
しかし、母を連れて観光に来た時にきちんと潮吹き岩を見たのだが、思いのほか潮吹きというモノが刺激的だった。
それ以来、僕の観光ランキングは高くなり、この道を通るときは寄るようになった。


海が青い!


しばらく潮吹き岩を見ていた。
「潮吹き岩のなにが楽しいのか」と訊かれると返答にこまるけれど、自然が作り出すものは見ていて飽きなのではないかと思う。
「潮がいつ吹くのか?大きさはどれくらいか?」なんて見ていると、見るのをやめられない。
やめた途端(とたん)にすごいのが来そうだから。

ここでいつまでも見ているわけにも行かないので、その先のサンディビーチに向かった。
数あるオアフ島のビーチの中でも、僕はサンディービーチは好きで高い評価をつけている。
もしランクをつけるなら、3位以内に入ると思う。

「視界180度以上の海、ショアブレイクの激しい波が作り出す白い泡と青い海のコントラスト、ローカルの子供たちがショアブレイクを楽しむ姿」、そんなものがセットになり「サンディビーチ」を作り出している。

そのサンディービーチが見えた。

ビーチに大きな救急車が停まっている。
「なにかあったのか?」

もっとも、ここのショアブレイクは半端(ハンパ)じゃない。
とにかくすごいのだ。
波がある時のショアブレイクのチカラは、見た目で想像するよりはるかに力強く激しい。

僕は、波が高いときにボディーボードをしようと海に入ったことがある。(最初に行ったときは、波がすごくて見ただけでやめました。笑)
そのときは、ショアブレイクの直撃を受けてぐるぐると回転してしまい、しばらくどこが上か下かわからない状況になった。
それだけでな終わらず、なんとか水面に顔を出せたと思ったら、次の波が直撃してきたのだ。
そんなのが何回も続く。

その後も、なんとか波に乗ってやろうと思って挑戦するが、激しい波に押し戻された。
結局のところ沖に出ることができなかった。

それくらいすごい波なので、油断をするとケガをしてしまう。


撮影がヘタですみません。


雑誌などで、「ボディーボードのおすすめビーチは、サンディービーチ!」なんて記事を見ると、そのいい加減さにあきれてしまう。
初心者がこのビーチに行ったら、たいへんなことになる。
「波打ち際に近づくカップルを見つけたライフガードの人が、ダッシュで波に近づかないように注意しにいく」、そんな危険なところなのだ。
もし、初心者で入ったらただではすまないだろう。(ただ、あのショアブレイクを見て入っていこうと思える人なら、それはOKなのかもしれないです。)

僕らがビーチの駐車場に到着したときに、救急車が走りはじめた。
ビーチの駐車場の敷地内ではサイレンを鳴らさずに走っている。
そして、道路に出た途端、ハワイの救急車特有のサイレンを大音量で鳴らして走っていた。
「どうか、たいしたケガでないように」と、ココロの中で思った。

僕とムスメは写真撮影をするためにクルマを降りた。
妻は、少々熱中症気味らしく、クルマで休憩しているという。

僕は写真を撮影して、ムスメはちょっとだけ砂遊びをした。

天気はものすごくいい。
ということは、とても暑いということだ。
一通りの写真撮影をしたところで、クルマに戻ろうとしたところ、ムスメはもう少し遊ぶという。
砂遊びは楽しいらしい。(僕は、ハワイでの砂遊びを、世界一贅沢な砂遊びと呼んでいます。砂遊びをしている本人はそんなことは思わないでしょう。笑)

ムスメの熱中症が心配である。
とはいえ、帰ろうとする気配がないので、「あとすこしだけね」と言い、時間延長することにした。

僕は、砂に座って海を眺めた。

波にチューブができる。
そこをローカル(だと思う)の子たちはうまく乗って入っている。
波がブレイクする寸前で、波の上に滑って上って最後は空に1メートルくらい飛ぶ。


うまい!


「うまいなぁ」。

あれくらいボディーボードにうまく乗れれば、かなり楽しいと思う。

僕も暑くなってきたので、ムスメとクルマに戻った。


せっかくここまで来たので、帰り道にあるロスドレス(ハワイカイ)に行って買い物をする。
ついでに隣接しているCOSTCOに寄り、ポキを買った。
COSTCOのポキ、とても気になっていたのだ。(ハーフパウンドから購入可能)


ROSS!


ついでにFOOD LANDに行き、ポキとスイーツを購入する。
COSTCOのポキと食べ比べてみようと思ったのだ。

夕食はワンプラスワン ドライブインのチキンカツとチャーハンと、キアベグリルのキアベスペシャルである。
量的には「絶対に大人2人と4歳児の食べる量」ではない。(まねして買うと後悔します。笑。買わないか。笑)


ホテルに戻り夕食にする。

ポキだらけ。(笑)


ポキ、同じように見えますが、奥にある方がCOSTCOのモノでポキというよりマグロのヅケといった感じです。
ポキの味付けがごま油が強くてもう少しマイルドにしてほしいと感じる人は、COSTCOのポキがいいです。


キアベグリルの付け合せのお惣菜は、ハワイで不足しがちな野菜を食べることができる。
もちろんおつまみにも最適だ。
炭焼きのお肉もおいしい。
タレは少々甘めだけれど。


肉だらけ。その下にご飯があります。


ワンプラスワン ドライブインのチキンカツとチャーハンは、ムスメの好物。
子供ってなんで同じものを食べ続けられるのかな。
「あ、僕らのニニコスピア38で同じものを食べ続けているか(笑)」。


ぴんぼけ。笑


FOOD LANDで買ったスイーツ。


6日目へ戻る。

8日目へ進む