「マウイマラソン&サーフィン、そしてWANA(バナ)。」 ハワイ旅行日記2010年9月。 

出発日と到着日




「良くはないが、悪くなっていない」。

今日からハワイ旅行、そして到着した次の日にマウイマラソンを走るのに、数日前から風邪をひいてしまったのだ。

喉(のど)の痛みから始まり、カラダがだるくなり鼻水が出ていた。
こういうときはゆっくりと休めれば治りも早いが、休暇前なのに休むわけにもいかない。
できるかぎり睡眠時間を長くした。

まだカラダはだるいので、ジョギングをするのはやめておこう。
ココでムリをして悪くなっては困る。

ここ1週間くらい走っていない。

さらに、先週末に長距離走をしようと走り出したが、20分くらいで走れなくなった。
その前の週末は朝から外出したため、長距離を走っていない。

フルマラソンを走りきる脚をつくるようにここ2ヶ月くらい長距離を走ってきたのに、走らなくなったことで脚がもとに戻ってしまっているかもしれない。
長い距離を走らないにしても、脚を鍛える練習をしておきたかった。

何でこんなに暑い日が続いていたのに風邪をひいてしまったのか。

今年の日本は記録的な猛暑が続いている。
9月18日というのに今日も30度を越えている。
気温が高い日が続いたので、カラダが疲れていたのだろうか。

しかたない。
いまの状況で最善を尽くすしかない。
あと2回の睡眠でできるだけ回復させることを考えよう。

スーツケースは1週間前くらいに出していたが、荷造りをするのはこれからだ。
僕が準備する荷物は、カメラやiPadなどのデジタルIT関連とマラソン関連のシューズとかウエアとかである。

ハワイで着るものは妻にお願いした。

古くなったシャツとか靴下をハワイで着て置いてくるので、どれを持っていくかの選択をしてもらう。
「ハワイにごみを置いていくなんて!」」と思われるかもしれないが、それらの衣類はほとんどすべてハワイで購入したものなので許してもらいたい。(笑)
とはいえ、最近、ハワイへの渡航間隔が短いので、捨てる対象の衣類は少ないらしい。

今回持っていくスーツケースの数は4個。
そのうちの2個はスーツケースの中に入れていくので、持って行くときは2個で帰りは4個となる。
増える2個分は買い物をしたものを入れる予定である。

手荷物で機内に持ち込むカバンはどれにしようかと悩む。
ムービーとコンパクトカメラ、iPad、パスポート類、財布、ケータイ、スケッチブックと色鉛筆が入るカバンを探す。
以前、ROSS DRESS FOR LESS(以後、ロスドレスと記載します)で購入したCHAPS(http://www.chaps.com/)のカバンにした。

スーツケースの重さを体重計で量り、規定内の重さに調整した。
スーツケースの中にスーツケースが入っているので、それだけでもかなりの重量になっている。
JALが規定する23kgは注意しないと超えてしまう。

荷物の準備が終わったので、シャワーを浴びよう。
これから長い時間、シャワーを浴びることができない。

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かなり早めに家をでる。
フライトの時間の4時間半前だ。

僕の住んでいるところから成田空港まではクルマで1時間かからない。
順調に行くと3時間前には成田空港に到着してしまう。

国際線は2時間前に着けばいいのだけれど、何が起きたときに対処するには時間が必要になる。
時間があると気持ちも落ち着くが、時間がない せかせかしてしまう。
旅行はゆったりした気分でいきたい。

スーツケースをクルマに乗せて出発だ。
近くのセブンイレブンでおにぎりを買っておこう。
ムスメは機内食をおいしくないと言って食べない。(防腐剤とかそういうものが多いのを分かるのかもしれない)
事前に機内で食べられるものを買って持っていく。(以前、食べるものがなくてかわいそうなことをしたことがあります)

高速道路はすいていた。
順調だ。

酒々井(しすい)のサービスエリアで駐車場会社へ連絡をする。(走行中に電話してもいいですが、電話するのが僕の役目なので、サービスエリアから電話をしました)
空港でクルマを渡すので、係の人に来てもらうからだ。

以前、「収入が増えたら近隣のパーキング会社ではなく成田空港のパーキング(空港に隣接しているので近いが、料金は高い)に駐車したいな」と思っていた。
しかし、便利さならと空港でクルマを渡してしまう方が楽だと思った。
近隣の駐車場サービスより成田空港のパーキングを使う方が、印象だけで考えるとスマートでリッチな感じがするが、実際の利便性では近隣のパーキングのサービスを使った方が便利である。
こういうことって、これ以外にも多い気がする。
イメージだけで選んでしまい、利便性を追求すると違う選択肢の方がよかったりする。
(クルマが新しいときは、パーキングの人が運転しない固定のパーキングにしていた。その時だから成田空港のパーキングを使うことに憧れ(?笑)ていたのかもしれない。)

空港のターミナル前に停車して荷物を降ろし、パーキングの係の人が来て代金を支払い預り証を受け取った。

さて、チェックインをしよう。
おっと、その前にケータイを借りないと。
いままではチェックイン後に借りに行ったが、そうすると、ケータイのケースや充電器まで持って歩かないといけなくなる。
たいした重量ではないが、カバンの中に入れるとかさ張るのだ。
チェックインの前に受け取れば、スーツケースの中に入れられる。

ケータイを受け取る窓口に行き、iPadで予約票を見せた。
身分証明証の提示を求められたので、iPadに保存してあるパスポートを見せたが、現物でないとだめだという。
以前はコピーでも大丈夫だったのだが、なにか問題でも発生したのだろうか。

パスポートの現物を見せて確認をしてもらった。

ケータイを2台受け取り、妻とムスメのところへ戻り、ケータイのカバーと充電器をスーツケースに入れて、チェックインカウンターへ向かった。

チェックインカウンターは、SEASONS(エグゼクティブクラス)である。
JALのCLUB−カード会員なのでエコノミークラスでもSEASONS(エグゼクティブクラス)のカウンターでチェックインができる。
係員に機械で「チェックインしてください。」と言われたのでその通りにしたが、途中でエラーがでた。
係員に言うと、「そちらでチェックインをお願いします。」と係のいるカウンターを案内された。
機械のバグなのかな。

搭乗開始まで時間がある。
チーバくん(http://www.kokutai-2010chiba.jp/room/index.html)と写真を撮ったり(もちろんムスメです)、椅子に座って出発の報告のメールを送ったりしていた。



そろそろ、クレジットカードラウンジに行ってなにか飲もう。
空港のチェックインは、なにかとバタバタするので喉がかわく。

クレジットカードのラウンジは満席というわけではないが、それなりに人がいた。
ホノルル便のなかでイチバン早い便だから、ホノルルへ行く人以外の人もいるからだろう。
ホノルル便のなかでも遅い方に乗る場合は、他の行き先の飛行機がなくなるので、ラウンジ内はハワイへ行く人だけになる。

ここでビールを飲みたくなるが、ぐっとこらえてコーラを飲む。
「え、ビール飲まないの?」と妻が言う。
すっかりマウイマラソンを走ることを忘れているようだ。

「走るでしょ。」と僕が言うと、「あ!そうだった」と妻。
1週間以上ビールを飲んでいない。
せっかくハワイまで行って走るのだから、体調は万全にしておきたいからである。
とはいえ、いまは風邪をひいてしまっているが。

ムスメはごくごくとオレンジジュースを4杯くらい飲んでいた。
いつもはそんなに飲めないので、旅行のときはここぞとばかり飲む。(笑)
旅行中はあまり(のんじゃだめとかの)制限をしないのを知っているからだ。
とはいえ、飲みすぎなので、やんわりと規制をしておいた。

そろそろ搭乗ゲートに行こう。
ゆとりをもって行動するのが旅行の原則。

搭乗ゲートにはすでにたくさんの人がいた。
これから数時間の空のたびをご一緒する人たちだ。

ちょっと離れた、ほぼ隣の登場口あたりの椅子に座った。
僕はiPadを取り出し、WIMAX(無線LAN)の端末とともに電源を入れた。
何か調べるわけではないが、なんとなく時間つぶしに見てしまう。
これからしばらくインターネットに接続できないので、メールをチェックしてブログに出発のメッセージを書き込んだ。

僕らの近くに男性だけのおじさんグループが座った。
すでにご機嫌(アルコールが入っている。それもけっこうな量、たぶん。)だ。
ムスメが「おなかすいたー」と連発するものだから、それを見かねのかJALのキャンディーとナビスコのクラッカーをムスメにと言ってもらった。
エグゼクティブクラスのお客さんのようで、JALのラウンジ(無料で使える)でもらってきたようだ。
そこでアルコール類を飲んできたのだろう。
さらに機内で飲むために焼酎を買ってきたと話している。
機内にあるものでは不満なのかなぁ。

搭乗開始になると、そのおじさんグループは優先搭乗なのかすぐにいなくなった。
僕らは搭乗のために並ぶのはいやなので、人が少なくなるまで座って待っていた。

僕は機内で飲むポカリスエットを購入した。
水分不足対策と、体調が悪いための対策としてである。
風邪をひいたときは、風邪薬ではなくポカリを飲んで寝たほうが治りが早い気がする。

十数人くらいになったのを見て、僕らは飛行機に乗り込んだ。
席は2階だ。
2階席は座席が少ないので、食事のサービスも早く来る。
ハワイへ行く便では、できるだけ早く寝ることが重要である。
そのためには、サービスは早い方がいい。

搭乗してからしばらく離陸しなかった。
この時間(19時くらい)の成田空港は混雑しているのだろうか。

機内の雑誌を読んでいたら、滑走をし始めて速度を上げて離陸した。
この瞬間が、これからハワイに行くという気分になってくる。
僕は飛行機の外から自分の飛行機を見ていることを想像していた。

飛行機はどんどん高度を上げて、地上が見えなくなった。

機長の挨拶のあと、しばらくして食事の提供がはじまった。
JALの往路の機内食はスープストックTOKYOがサポートしているメニューである。

この機内食は悪くない。

今回はカレーだ。
機内食を食べないムスメの分を自分の分の2食を食べた。
マウイマラソンで走るので、そろそろ栄養を蓄えておいた方がいい。

ムスメはコンビニで購入したシャケのおにぎりをほおばっている。
食べたくない機内食をムリに食べさせるより好きなものを食べた方が楽しいだろう。

僕は食事をしたあと、寝る体制に入る。

機内の気温が低かった(風邪のせいかと思ったが、妻も寒いと言っていた)ので、いつもは使わない毛布でカラダをくるんでアイマスクをつけて目をつぶった。

目がさめると、あと1時間半くらいで到着するまでのところにいた。
それほど体調は悪くない(が、良くもない)。

シェードを開けて空を見ているひとが増えてきた。
たくさんの雲が見える。

ハワイはまだかな。

米国への持ち込みに関する書類を書く。
どうやらいままで書いていた緑の色の用紙は廃止されたようだ。
ESTAの申請で代用しているのだろう。

機内であれを書くのは面倒だったので、ちょっとうれしい。
それも3枚分(自署部分を除く)を書いてたので、負担だった。
狭い場所で記載するのはやりにくかった。

飛行機は高度を下げていった。
そろそろハワイ。

ハワイ。

どんどん高度が下がってきた。
オアフ島が見えてきた。

どんどん地面に近づいてきた。
飛行機から見える景色は、ハワイの景色だ。(当たり前です)

着陸したとわかる車輪から発するロードノイズと、大きな逆噴射の音が機内に響いた。

空港の建物に入ると、小さい音で流れているハワイアンが聞こえてきた。
ちょっと不機嫌そうな顔をした神経質そうな係の人が、「アロハ」と話しかけている。
アロハという言葉と、顔の表情はアンマッチだ。(笑)

WIKIWKIバスに詰め込まれ、入国審査のあるところまで行く。
僕はこのWIKIWIKIバスは好きだが、妻はあまり好きではないという。
理由は運転が荒いから。

たしかに、よく言えばメリハリのある運転、悪く言えば乱暴。
最初にハワイ来たときに乗ったWIKIWIKIバスの印象が強いからか、僕はこのバスが好きだ。

最初の便なのであまり並ばないことを想像していたが、入国審査にはたくさんの人が待っていた。
僕はできるだけ早くここを抜けたかった。

なぜなら、マウイまで行く便はお昼過ぎの便なのだ。
3時間以上も待つことになるので、早い便に変えてもらいたいからだ。
日本で確認したところ、9時半の便には空席があった。

その便まであと1時間を切っている。
30分前に到着できれば、変えてもらえる可能性が高い。

そういうときに限って、なかなか進まない。
なんとなくそわそわしている。
こういう自分のチカラではどうしようもないことは、そわそわしたり、いらいらしたりしても仕方ないのだけれど。

やっとのことで入国審査を終え、荷物をとりにいく。
スーツケースはすぐにわかったのだが、ムスメのチャイルドシートが見当たらない。
こういう急いでいるときにかぎってこういうことが発生する。

なんども荷物のあるところをみたが、見当たらない。
どんどん時間が過ぎていく。

ちょっと離れたところに、優先されている荷物と一緒においてあった。
早く出てきた荷物がまとめておいてある場所だった。

チャイルドシートと荷物を持って団体出口から出た。

マウイまでは「go!」の便を使っていく。
ネイバーアイランド便と呼ばれているものである。
そのカウンターまではWIKIWIKIバスに乗っていく。

バス停は2階にあるとだれかのブログに書いてあったので、荷物をもって2階に行く。
しかし、それらしきものは見当たらない。

近くにいた旅行代理店の人に聞いてみた。
「WIKIWIKIバスは1階ですよ」という。
僕らは急いで1階に降りた。

WKIWIKIバスのバス停があった。
日本のようにバス停とわかるモノがおいてあるわけではなく、壁にその旨がわかる表示があるだけだ。


これだけ。


そこで待っているのは僕ら以外に4人いた。
そのうちの1人は旅行会社の人のようだ。
ここの場所はわかりにくいので、付き添わないとわからないのだろう。

待っているが、なかなかWIKIWIKIバスが来ない。
WIKIWIKI(急ぐ、速い)というなまえだが、実際はハワイアンタイムなのかな。
こっちはかなりWIKIWIKIな気分なのだが。

フライトまであと40分ちょっとのところでバスが来た。
バスはいくつかの停留所に止まって、ゆっくりとネイバーアイランド便のターミナルに向かっていった。

go!のカウンターに行き、チェックインをする。
もっと早い便に変更してもらえないか確認するが、僕らが乗りたかった便の手続きは終了していた。
30分まえについたのだけれど終わっていた。

係員から「待合室にあるカウンターで早い便のキャンセル待ちをして」ということを言われる。

しかたない。

自分たちの努力ではどうにもならないことは、その結果に従うだけだ。

ネイバーアイランド便は、機内預け入れ荷物は1個10ドルかかる。
航空券の料金とは別に支払う。
僕らは2個預けたので、20ドルをクレジットカードで支払った。
有料化を行った事情はわからないが、大きな荷物を預ける人と預けない人の運賃が同じというはおかしいということのなったのだろうか。


ここでキャンセル待ちをお願いします。


僕らは待合室でキャンセル待ちをお願いした。
しかし、「確約はできないよ」と係の人に言われてキャンセル待ち用のボーディングパスのようなものをわたされた。

僕らの乗る便の前に、カフルイ行きは2便ある。
どちらかに乗れればいい。

ムスメと一緒に待合室をうろうろしていた。
子どもは、待つことに慣れていない。
なにかをしていないと退屈なのだ。

もうすぐ1便目のキャンセル待ちの発表がある。

何人か呼ばれるが、僕らは呼ばれなかった。
ということで、1便目はダメだった。

「1時間後にまた挑戦だ。」といってもただ待つだけだけれど。

スケッチブックを取り出し、待合室の絵を描いたり外の景色を書いたりしていた。
僕が景色の輪郭を黒いジェルインクのぺンで書いて、その上にムスメが色鉛筆で塗っていく。
ムスメは絵が好き。(ムスメに限らず子どもは絵が好きだと思う)
子どものころは絵が好きだけれど、大人になると絵を描かなくなるようだが、やってみると結構楽しいものである。

そんなことをして、1時間を待った。

次の便のキャンセル待ちの発表だ。
しかし、呼ばれたのはひとりだけだった。
その人はかなり喜んでいた。

もしかして、それほどキャンセルは多くないということか。


IslandAirは便がないのかガラガラ。


これであと2時間、この待合室で待つことが決定した。

僕は売店に行きコーヒーを買った。
サンドイッチでも買おうかと思ったが、8ドルなんてべらぼうな値段だったのでやめた。
ただ普通のサンドイッチなのにだ。

待合場所で唯一あるレストラン(というかバー)でビールでも飲みたいところだが、マウイマラソン前の飲酒を控えているのであきらめる。
もし、マウイマラソンを走らないで、しかも、マウイに到着した後にクルマを運転しないのであれば、ここでビールを飲むのはよさそうだ。

コーヒーのカップのサイズはいちばん大きいLargeにした。
まだ待ち時間がたくさんある。
ゆっくりとコーヒーでも飲みながら待とうと考えた。

この売店は自分でカップに入れて清算をするタイプである。
ラージサイズのカップになみなみとコーヒーを入れて、レジで支払いをした。

椅子に座りコーヒーをすする。

「あ!、おいしくない」。

コーヒーを淹れてから時間が経ってしまって、煮詰まった感じの味がする。
おいしくないコーヒーを、なんとかカップ半分まで飲んだが、これ以上はムリなので、トイレに行って捨てることにした。

もったいないけど、しかたない。
おいしくないんだから。


ムダに広い?


待合室で座っていたら、旅の疲れも癒されてきた気がする。
いつもはハワイに到着すると、すぐに、レンタカーを借りて数店に行き買い物をする。
長い間機内にいて疲労しているのと睡眠不足なのに加え、カラダがハワイの気温になれていないところで動くので激しい疲労感がある。

しかし、今回は、到着したときにこのエアコンの効いた待合室でゆっくりと待っていたので、疲れが癒されているのかもしれない。
「うとうと」したのも、よかったのだろう。

やっとのことで、僕らのフライトになった。

go!は小さいジェット機を使っている。
コンパクトな機体を満席で運行しコストを下げているのかな。


僕のプライベートジェットです。(うそ)


僕らは飛行機までゆっくりと歩いていった。

機内へ最初に向かったのは脚に障害を持った方だった。
手すりにつかまりゆっくりと飛行機の出入り口に向かう。
飛行機と地面をつないでいる通路の半分くらいまでいったところで、係員が戻るように促した。
なにかと思ってみていると、機内からパイロットが降りてきた。
せっかく半分まで歩いていったのに、最初のところまで戻されている。
なにかの決まりだと思うが、あんまりだと思う。
しかし、こういう決まりには例外をつくってはいけないのかもしれない。


そんなことがあったが、全員が飛行機に搭乗しドアを閉めた。
その後安全に関するアナウンスが始まる。

そしてフライトアテンダントは機内のサービスは有料であることを告げた。
コスト管理は徹底している。
だれもなにも頼まなかったけれど。

2列×2席の座席レイアウトなので、妻とムスメで座り僕はひとりで座っている。

僕の横に座った人(アングロサクソン系)も一人で旅行しているようだ。
ボーズのヘッドホンを右手にもって、大きめのカバンを左手にもっていた。

しばらくすると、飛行機は動き出し、国際線の滑走時間にくらべるとほとんど滑走していないのではないかというくらいで空へ飛び立った。

マウイ島まで30分程度のフライトである。

水平になったことにどこかの島が見える。
ラナイ島かモロカイ島だろうと思うが、どちらかはわからない。

マウイ島が見えてきたところで、となりの人がいきなり話しかけてきた。
「あれはマウイ島?」と。(英語です)
この質問で、隣の人は、オアフ島で働いている旅行カンケイの仕事をしている人ではないかともっているカバンの雰囲気や服装で想像していたので、まったくそれが外れたということがわかった。

「そうだよ」と僕が言うと、「写真を撮っていい?」といい、通路側に座っている彼は僕の前に手を伸ばし窓の近くにカメラを構えて数枚の写真をデジカメで撮った。

せっかくなので、その後、僕も外の景色を撮影した。


窓の汚れが写っています。


カフルイ空港は、ホノルル空港とは違ってのんびりした空気が流れていた。
ホノルル空港は、日本人が多いことからか、せかせかした雰囲気がある。
それでも成田空港よりはのんびりしているのだけれど。

マウイ島は、いつも風が吹いている。
日差しは暑いのだけれど、風がさわやかなのでそれほど暑く感じない。

僕らはレンタカーのバスに乗り、カウンターへ向かった。

AvisとBudgetで共同のバスを運行していた。
サービスを統合して、コストをさげるのだろう。
降りる場所が違うことからカウンターは別であることがわかるので、経営統合をしたわけではなさそうだ。

僕はカウンターでレンタカーを借りる手続きをする。
iPadを出して、予約票を見せる。
その後、「ここに住所と電話番号を書いて」と紙とペンを出すので、iPadでそれらが書いてある画面に切り替えて、見せた。

係員は、「Oh!Good!」と笑った。
まだ、こういうことをする人は少ないのだろうか。

「クルマの傷を記載して、持ってきて」とクルマのキーを渡された。
以前は、記載しないでそのまま乗っていったことを思い出した。
もしかして、同じようなことを言われていたけれど、聞き取れていなかったのかもしれない。
ちょっとは英語のリスニング力が上がっているのかな。
そのまま乗っていっても特に問題はなかったのだけれど。

クルマはフルサイズを借りている。
荷物も多くない(マウイ島では買い物をあまりしない)ので、ミニバンでなくてもいいか思い、このクラスにした。
これ以下は値段の差が少ないことから、フルサイズという選択をした。

傷をチェックして複写の上部分を渡した。

ラジオをつけてプリセットでKINEがセットされているか確認した。
3番目くらいにKINEがセットされていた。
ラジオからハワイアンが流れると、ハワイにいるという雰囲気がぐっと高まる。


空港の近くにあるクリスピークリームに行く。
すでに日本に上陸していて有名になっているので目新しさはないが、マウイ島でドーナツというのが定番になっているので、購入することにした。


誰もいない。


1ダースと2ダースの値段がほぼ変わらないことから、2ダースを購入することにした。
24個!
3人なのでひとり8個だ。



クルマに戻ると、ムスメが食べたいというので、食べることにした。
僕だけ2個食べて、妻とムスメは1個を食べた。
のこり20個。
このペースなら、3日あれば余裕かもしれない。

マウイマラソンのゼッケンをもらわないといけないので、クリスピークリーム以外のお店には寄らないことにしてウエストマウイ方面に向かった。

マウイ島の海は、オアフ島のようにエメラルドグリーンっぽい色ではなく、深い青(Deep Blue)というかぐんじょういろっぽい海が多い。

「この距離を走るのか」。
カフルイからウエストマウイへ行く道をマウイマラソンで走るのだ。

マウイマラソンは今回で3回目。
このフルマラソンであるマウイマラソンの距離をクルマで走るたびに、「こんなに走るのか?」とうんざりする。

とはいえ、初めてマウイマラソン(はじめてのフルマラソン)の時に比べれば、心理的に落ち着いている。
フルマラソンを走るとどうなるのか理解しているからだ。
今回は体調不良という不安材料はあるが。

マウイ島の好きなところは、高い建物がないところである。
オアフ島の都会っぽい景色もいいが、田舎の雰囲気を持っているマウイ島もいい。

信号で止まったときに後部座席を見ると、ムスメは眠っているようだ。

ラハイナモールでプレートランチとミネラルウォーターとジュースを買ってから、ウエストマウイ地区のホテルのある場所に到着した。


大きなハズレの無い安心できるチェーン店。


100%ナチュラルハワイ産(果汁100%ではなく、自然のモノを使っているという意味)のジュース。

田舎のスーパーといった感じのセーフウエイ。


そのままずホエラーズビレッジのパーキングにクルマを停めた。
ゼッケンをもらう会場は今年もスポンサーであるウェスティンホテルにある。
僕らが宿泊するホテルはハイアットリージェンシーなので、ウェスティンホテルまではちょっと距離があるので、チェックインする前にゼッケンをもらいに行くことにした。

ムスメはまだ寝ているので、僕だけクルマから降りて会場まで歩いていく。
まだ完成していないマウイマラソンのゴールゲートを見ると、自分がマウイマラソンを走るという実感がわいてくる。
日差しは強いが風が心地いいので、暑く感じない。


明日はここに入れるか?


会場に着くと、ほとんどの人が受付を終えたような雰囲気だった。
「そろそろ終わりかねぇ」という感じであった。

僕は係の人に自分の名前を告げると、「ラッキーXX」といわれてゼッケンを渡された。
この番号は(隠してもすぐわかるけど)欧米では不吉な番号なのだ。
欧米の人ではなく、僕がこの番号でよかったかもしれない。
欧米の人は非常に気にするかもしれないが、僕はまったく気にならない。

まだホテルのチェックインも終わっていないので、その場所でTシャツやその他のグッズを見たりしないで、クルマに戻ろう。

HISとかその他の旅行代理店のツアーデスクを見て、日本の旅行会社のサポートってすごいなぁと思った。
きちんとサポートをしているようで、ツアーに参加すれば楽にマウイマラソンに参加できると思う。
僕は自分でやるほうが好きだけれど、「トラブルなく安全に」という考えの人はサポートしてもらった方がいいかもしれない。

クルマに戻り、ハイアットリージェンシーに向かった。

車寄せにクルマをつけると、ベルさんが寄ってきてチェックインかどうかの確認をされる。
僕らはクルマを降りて、僕だけフロントへ向かった。
「パーキングはセルフがいいのだけれど」というが、セルフはフル(満車)といわれた。
ちょっとお高いけれど、しかたない。
バレーパーキングの票を受け取った。

カウンターは5人くらい待っていて、順番を待っている。
僕の印象だが、欧米人の方はチェックイン時の時間が長いような気がする。
いろいろ確認したり、情報を得ているのかもしれない。
コミュニケーションをとることが当たり前の文化なので、話が長いのかも。

そんなことを考えていたら僕の順番が来た。

このホテルは日本語の話せる人がいると聞いていたが、そのような人は見当たらなかった。
フロントには2人いて、どうやら研修中のようだ。

僕のヘタな英語をきちんと聞こうと真剣である。
ネイティブの英語を話すお客さんより、僕のようなヘタな英語を聞いて仕事をするほうが大変なのだろう。
「iPadでインターネットに接続したいのだけれど、方法を教えて」とたずねると、一瞬困惑の顔をしてトレーナーの方を見た。
「それは手続きが終わった時に、私が対応します」と端整な顔をした白人のトレーナーがいう。

ハイアットの会員カード(使ったのは初めて)を出して、クレジットカード(デポジット代わり)とパスポートを出した。
言われる前に出すのがスマートと思っているので、あらかじめ準備しておいた。

ハイフロアを希望したら、「お部屋があるところは、それなりに高いフロアに部屋があります」みたいなことを言われた。
振り返ってみると、確かに上のほうにしか部屋がない。
プライスラインで予約したので、もっとも安い部屋にあてがわれることは覚悟している。
とはいえ、いままでに滞在した部屋でヒドイところはなかった。

荷物はカートに載せられていたが、同時に運んでくれそうもなかったので、僕らだけで部屋に向かった。

建物は古いけれど、メンテナンスはそれなりにやっているのがわかった。
悪くはない。

部屋に入ると、同じような印象を持った。
部屋は古いけれどメンテナンスは、・・・あれ、壁紙が1センチくらいはがれている。
こういうところは気がつかないのかな。
たいしたことではないので、そのままにしておく。
「この壁紙のせいで、リゾート気分が台無しじゃないか!!!!」なんてクレーマーっぽいことをいって部屋のアップグレードを狙うという手もあるかもしれないが、僕はそんなことはしない。(笑)


シンプル?



ラナイに出て景色を見る。
海が見える。
ちょっとだけだけど。
部屋からは海が見えないが、ラナイに出ると海が見える。
ラナイに座ってビールを飲むのはよさそうだ。


海が見えるだけでOKです。


山側の景色。悪くない。


部屋の大きさはさほど大きくないが、狭くもない。
それなりに設備が整っていて、快適に過ごせそうだ。

「このホテル、悪くないよ。うん。」とムスメがいう。
大きくなった。(笑)

iPadを出して言われた通りの操作をしてインターネットに接続してみようとするが、接続できない。
英語で話すのが不安なので、妻に接続できるかフロントに行ってきてとお願いするも、「私そもそもIT弱いのでムリ」という。

しかたない。

フロントまで行って聞くことにしよう。

電源をいれたままフロントへ向かう。
エレベーターに一緒に乗っていた欧米人の人に、「つながらないでしょ。システムトラブルらしいよ」と言われる。

「そうなのか。だからつながらないのか」と思い引き返そうかと思ったが、フロントで交渉することで本当につながらない場合に、代替案を出してくる可能性もあるので、話に行くことにした。
無線LANがだめで、有線LANがOKの場合もある。
その場合、ビジネスセンターのPCを無料で使わせてくれるかもしれない。

フロントに行くと、先ほど対応してくれた人は違うお客様の対応をしている。
しかたないので、ピートサンプラスのような顔をした係の人に話す。

「インターネットがつながらないのだけれど」と。
その人は接続の要件である、部屋番号と名前とチェックアウト日を入力するようにいう。
その日を確認したところ、どうやらチェックアウトの日が一日前のようだ。

「チェックアウトの日が違うよ」と僕が言うと、「エビデンス(証拠)ありますか?」と聞く。
僕はプライスラインからメールされた予約票のPDFをiPadで見せた。

彼は「それでは変更いたします」と日程を変更した。
最初、2泊で予約をしたあとに表示された延長宿泊のオファーで予約したのだけれど、その分が記録されていなかったようだ。

危なかった。
インターネットに接続する要件がチェックアウトの日になっていなかったら、トラブルとなるところだった。
チェックアウトの日は、きちんと確認しておいたほうがいい。

そして無事、インターネットに接続できた。
先ほどの「システムトラブル」と言っていた人はなんだったのだろうか。(笑)

まだ荷物があったので、「荷物を運んでもらえますか?」と言おうとしたら、「荷物を運んでいいですか?」と言ってしまった。
そうしたら、「このカートは貸せないので、すぐに運びます」と言われた。
ま、結果は同じだからいいか。(笑)

荷物が運ばれてきた。
ベルさんに「ここにあるお菓子などを持ち上げるだけで料金がカウントされるので、必要がなければ触らない方がいいですよ」という。

それは怖い。
触ったら爆発してしまう爆弾のようだ。(笑)
ムスメに、「触らないでね」と言うと、同様に恐ろしいものであるという認識をもったようだ。
「う、うん。わかった!」と返事をした。

シャワーを浴びて食事にする。
今日は早く寝ないといけない。
明日はマウイマラソンだからだ。
明日といってもスタート地点まで運んでくれるバスの時間は3時である。
少なくとも1時間前には起きないといけない。

明日の朝食分を残して、L&Lドライブインのプレートを食べた。
ビールがないのがちょっと寂しいけれど。


BBQミックス。


シーフードフライ(ピンボケ)


フライ用のタルタル。これがあるとないとでは大違い。


チキンカツのソース(辛め)とサイミン。(あけて撮ろうよ。笑)

ムスメが大好きなチキンカツ。かりかりの衣がお好みです。

滞在2日目へ