「いっちゃえハワイ!」 ハワイ旅行日記2010年1月 帰国日



目が覚めると、外は真っ暗だった。
「やった!」。
予定の時刻(というか空の明るさで判断)に起きることができた。

コーヒーを淹れて、外出の準備をする。
出発するには少々早いので、パソコンを起動する。
机の上にたくさん置いていた充電器やなんやらをすべて片付けてしまったので、パソコンだけになっている。
キレイでいいのだけれど、ちょっとさみしい。

荷物とJALでもらったベーグル(何日目までもっていたのか?カビは大丈夫?笑)を持って、そーっと部屋を出た。
エベーターのなかから外を見ると、遠くの方が赤くなってきている。
ハワイの1日が始まる。(明るい時のハワイがいいと思っているので、1日の始まりは日の出としています)

うっすらと明るくなっている程度で、まだ、前を走っているクルマのブレーキランプが明るすぎるくらい輝いている。


ホテルを出たときは、こんな暗さでした。


アラモアナ付近はクルマが多いです。通勤なのかも。


アラモアナビーチパークは、こんな暗い時間でもクルマ人が多い。
日の出とともに行動をしようとする人が多いのかな。
ハワイでも日本でも朝はいい。


木の下部分に見えるのは、ダイヤモンドヘッドです。


僕はテニスコート前にクルマを停めた。

まだ暗い。

僕は、クルマの中からストロボを光らせないで写真を撮った。
自分の目でみたとおりに写真をとるのは難しい。
暗すぎたり、明るすぎたり、日の出間際の赤い色が出なかったり。


すでに海には人がいます。


写真はしょせん作り物だ。

リアルに撮影できたとしても、限界がある。
自分の目で見るのがいい。
リアルな体験は五感を使ったものになる。
その五感での体験をうまく言葉にできないけれど、その空間に行かないとわからないこと、平面とは圧倒的な差、感じ方が違うのだ。

ただ、欠点は忘れてしまうこと。
明確に再現できるのであれば、何度もここへ来なくなるのかもしれない。
それなら忘れてしまった方がいい。

前に作り物といったが、過ぎた時間を思い出すには写真はいい。
その思いを起こすにはリアルに撮影できた方がいいのだ。
そして、そのために、機材を変えたり、撮影方法を学んだりして、すこしでも良くしようと努力するのは楽しかったりする。(笑)


僕はそんなことを、JALでもらったベーグルをかじりながら考えていた。
海を見ながベーグル食べて、ミネラルウォーターをぐびぐびと飲む。

黒かった空がうっすらと青みを帯びてくる。
ダイヤモンドヘッドの後ろから赤い光が見える。
ホノルル空港方面は、朱色の色えんぴつでうすーく色をつけた感じになっている。

さて、海に入ろうか。

そう思ってボディーボードをクルマから出して、シャツと靴を脱いだ。

砂浜で準備体操をしてから海に入ろう。

いままでになく、暗めな時間に海に入るので、水が冷たいのではないかという想像をしていた。
しかし、海の水は温かくてびっくりするくらいだった。
空気の温度が低いので、海水の温度を暖かく感じたのかもしれない。

僕はキックをしてポイントまで行く。

ホノルル空港方面の空は、朝焼けで赤くなっている。
その赤を水面が反射していて、海が赤く見える。
水色の海にうっすらと赤い色が塗られているようだ。

赤い海。
その赤さは炎のような激しさではなく、穏やかな赤い色。

ダイヤモンドヘッドの上も赤いが、白さも混じってきた。
日の出の時間だ。

サンセットもいいれど、サンライズもいい。

こういう体験ができるうれしさというか幸せなキモチを感じながら、パドリングやキックをする。

パドリングも慣れてきて、上半身に筋肉がついたような気がする。
毎日海に入っていれば、上半身は鍛えられるのだろう。
ものすごい高波の中を命がけでパドリングしていたディーク カハナモクが、オリンピックの水泳で金メダルをとったのはわかる気がする。

ポイントに行くと、すでに10人くらい人がいた。
スタンドアップ・パドル・サーフィンの人が、ボードの浮力とパドルの推進力を生かして、小さな波から大きな波を広範囲で乗っていく。
そうなると、なかなかその他の人に波が回ってこない。
今日の波は、単発なのだ。

僕は大きな波を狙わずに浜側に移動して、みんながいるポイントではブレイクしないような波を狙った。
波は大きくないが、そこそこの波に乗ることができる。
ただ、ブレイクするタイミングが早いので、波の上をすべる感覚の時間は少ない。
波に乗れないよりいいか。

「あともう一回乗ったら帰ろう」というのを3回延長して、浜に戻った。
そのため予定時間より20分経過していた。


かなり日が高くなりました。帰国日は、必ず天気がいいです。(笑)


ここからは忙しい。
僕は水着から着替えないで、クルマに乗った。

ふと、ダイヤモンドヘッドマーケット&グリルでスコーンを買って帰ろうかと思ったが、どれだけの数を買ったらよいのかわからないので、空港に行く途中で買えばいいと思いそのままホテルへ戻った。

ホテルへ戻ると、ムスメも起きている。
「ぱぱ、どこにいっていたの。え、うみ、いきたかったな」という。
帰国日にムスメを遊ばせるのはまだムリかな。
早朝に起こして海に入れるのは、大変そうだ。

シャワーを浴びてひげを剃る。
ひげをきちんと剃っておかないと、機内でひげが気になってしまう。
長いこと同じ場所、そして不自由な状況でじっとしているので、ささいなコトが気になっても直しようがない。
旅行では、初対面の人ばかりと接する。
そのため、できるだけ不快感を与えないようにしている。
服装は襟のついているシャツ(ハワイから成田へ帰るときは、Tシャツを着るときもあります。)と短パンではないパンツ、ひげは剃る、シャワーを浴びて髪の寝癖はなくす、言葉使いはきちんとした敬語を使うなどだ。

帰国用の服に着替えて家族の写真を撮る。
恒例だ。

ただ、僕が三脚を持ってくるのを忘れてしまった(一眼レフ用に購入しているのにもかかわらず)ので、スーツケースの上にカメラを載せて撮影する。
同じホテルで同じような構成で写真を撮っている。
ムスメの成長は、この写真を見ればわかる。
年賀状の写真はこのときに撮る写真だ。

写真を撮り終えると、一眼レフカメラとパソコンをスーツケースに入れて荷物の重量を測った。
3つのスーツケースは、規定の23キロを大幅に下回っている。
旅行日数が短くROSSに行く回数が少ないので、買い物の品物も少なくなる。

ゆっくりとしていたら、フライトの時間まで2時間半を切っている。
ここから荷物を降ろしてチェックアウトをすると、2時間前くらいになってしまう。

急ごう。

妻が荷物の運搬を依頼する。
僕は全体の最終確認をした。
パスポートと、財布のカードと現金。
そして各種の書類が入っているファイル。
これさえあれば、なんとかなる。

「コン・コン・コン」とドアがノックされた。
ドアを開けると、なじみのベルさんだ。
このベルさんとは、「今度一緒にバーベキューでもしようか?」といわれるが、日程が合わないので実現していない。
今回も短期滞在だったので、時間が合わなかった。
このベルさんは日系人で奥さんは日本人。
お嬢さんの顔と僕らのムスメがちょっと似ている。
そういうことで、仲良くなった。

チップを渡そうとすると、受け取らない。
シャカサイン(ハングルース?)をして、行ってしまった。
友達からはチップを受け取らないということかもしれない。

時間がないので、僕が駐車場に行っている間に、妻にチェックアウトの手続きをしてもらう。
登録しているクレジットカードは僕の名義なので、妻では清算できないかもしれない。
しかし、海からの帰りに確認したところ、フロントには顔なじみの人がいたので僕じゃなくても融通を利かせてくれそうだ。
場合によっては、クルマをまわしてから清算をすればいい。

僕だけ駐車場に行き、クルマに乗る。
時間が押しているので、せかせかとしたキモチになっていた。
こういう場面こそ冷静になってクルマを運転する必要がある。

ホテルの車寄せに停めた。
なじみとまで行かないが見たことがあるベルさんが僕のドアを開けてくれる。
「チェックアウトします」と言うと、荷物を取りに来てくれたベルさんが荷物を持ってクルマへ来た。

妻は「レシートを渡されて終了した」という。
問題なくチェックアウトができた。

「今度は9月21日に来ます」と言って、クルマに乗り込んだ。
笑顔で送り出してもらう。

「帰国か」。

「ダイヤモンドヘッドマーケット&グリルでスコーンはどうする?」と妻に聞く。
「どうする」というニュアンスには、「時間が押しているから買わないで空港に行ったほうがいいんじゃないか」という意味を含んでいる。
「そうだね、スコーンは今度(次回のハワイの時)だね」と、妻は判断した。

時間の許す限りだらだらしてしまうのが、僕らの悪いところだ。

ニミッツ・ハイウエイを走っていく。
いままではフリーウェイのH1を西に向かって走って空港まで行くことが多かったが、道がすいていればニミッツ・ハイウエイの方が早いと思う。
また、フリーウェイは高速走行をすることから緊張感が高まるが、ニミッツ・ハイウエイは、ハイウェイといいながら一般道なので走る速度は30マイル(50キロ)くらいなので、比較的余裕を持って走れる。
「ハワイ、楽しかったね」なんて話をしながら走るにはニミッツ・ハイウエイがいい。

H1にちょっとだけ乗って空港に入る。
そういえば、前回、大変なことになったっけ。(まだ旅行日記を書いていません。そのうちアップします。)
そんなことがあったので、「みんなでレンタカーを返しに行こうか?」と言ってみた。
「荷物重くないの?」と妻が言う。
確かに、冷静に考えると荷物をJALのカウンターのところにおいて、レンタカーを返しに行った方がいい。

JALのカウンターのところでクルマを停めて荷物を置く。
ムスメと僕でレンタカーを返しに行く。

ダラーの返却場所は少し混んでいた。
僕のクルマのチェックはすぐに終わったが、連絡バスがなかなか来なかった。
バスが来るまで目に見えるハワイらしい景色を撮影していた。


右上は、ホノルル空港の管制塔です。


「帰っちゃうのか。」と、しみじみと実感した。

バスの運転手さんは、感じのいい人だった。
ダラーのバスの運転手さんは、みんな感じがいい気がする。

JALのカウンター前で降りて、荷物を預けに行く。
エコノミークラスに乗るが、JALカード(CLUB−A)の保有者なので、エグゼクティブクラスのカウンターで受付をする。
出発日にはこのカードの良さを感じないが、帰国日には大きなメリットを感じる。
ホノルル空港のJALカウンターはいつも混んでいる。
おそらく、成田とセントレア、関空のすべてを同じカウンターで処理をするからだろう。
エコノミークラスのカウンターは、混雑しているときは長蛇の列になる。
団体のお客さんがイッキに並んだりすると、どれくらい時間がかかるのかわからない。
このカードを持っていれば、すぐに手続きは終わる。

荷物の計量をされた。
僕らはホテルで計量をして範囲内に収めている。
ポータブルのはかりを持ってきて、出発のときと帰国の時に重さを量っている。
スーツケースを1つ量ったのだけれど、他の2つの計量はしなかった。
23キログラムの制限のところ16キログラムくらいなのだから、持った感じでわかるのだろう。

チケットを受け取り、持っていたミネラルウォーターを飲み干してボディーチェックを受ける。
日本から出国のときは機械を使ってのチェックに加えて、搭乗前にカラダに触ってチェックをしたのだが、ここホノルル空港ではそれをしていない。
「アメリカのガードは甘いんじゃないか」と思った。
日本人だからかと思ったけれど、他の国籍の方もされていない。
アメリカから出発する便は問題ないと考えているのかな。
テロをする可能性が高いのは、他国からの便を想定しているのかもしれない。
ま、ここホノルルからテロを仕掛ける人はいないか。

ムスメが「おなかすいた」という。
ハンバーガーが食べたいというので、バーガーキングに行くことにした。(僕は、コナブリューイングのパブに行きたいです。ムスメがもう少し大きくなったら行こうかな。そのうちムスメとここでビールを一緒に飲めたら良いななんて思ったり・・。)
ここでチーズバーガーを2つ購入して、ひとつは今食べて、もうひとつは機内で食べさせよう。
妻はスコーンを機内で食べようと思っていたらしいが、時間がなくて買いにいけなかった。
そのため、バーガーキングになった。
僕も食べたくなってワッパーを食べてみることにした。

値段を見ると、空港価格(高い)だ。
これならクアアイナとかテディーズのハンバーガーを食べた方がいい。
空港にどちらかのハンバーガー店が入ってくれないかな。

バーガーキングのワッパー、なかなかおいしい。
肉は1枚だが、パンとのバランスがよく、2枚でなくても良かった。(2枚でお願いしていたのだが、妻が注文を間違えた)

ムスメはおいしそうにチーズバーガーを食べている。
ムスメの食べ方は、上のパンを食べてお肉を食べてそして下のパンを食べるという、ハンバーガーはパンと肉をいっしょに食べるのがいいという原則を無視している。
肉を食べるとき、下のパンの上に乗せて食べる。
食べ進めていくと、肉のバランスが悪くなってくる。
「落としちゃいそうだな」と思っていたら、その30秒後に落としてしまった。
半分くらい残っているので、さぞかし悔しい思いをしているかと思ったが、ムスメは何事もなかったように下のパンを食べていた。

僕は床に落ちた肉をナプキンで包んでゴミ箱に捨てにいった。

ムスメはおいしそうにパンを食べていた。

搭乗まで時間がない。
ホテルを出るときには出発2時間前くらいだったので、空港についてからの手続きをしてバーガーキングで食事をしていたら、搭乗の40分前になっていた。
カード会社のラウンジでグアバジュースでも飲みたいところだが、そのまま搭乗口に向かった。

搭乗口についてしばらくしたら搭乗開始となった。

かなりの人が乗った後に、僕らは搭乗する。
JALのハワイ島からの便は機体が小さく座席も2-3-2と少ない。
3人家族なので、真ん中の3席に座る。
これはいい。
真ん中にムスメが座り両端に妻と僕が座る。
両方通路側になるので、トイレに行く場合に席を立たなくていいからだ。

さて、これから9時間ちょっとのフライトとなる。
時間はたっぷりある。
イーモバイルのEM-ONEを使って旅行の日記を書こう。

この飛行機はMagicVというオンデマンドで映画を見ることができる。
日記を書くのに疲れたら、マイケルジャクソンのThis is itを見よう。

成田に向かって機体が動き出した。

グーッと加速をして空に飛び立つ。
窓からは青い海が見える。
ハワイの海はきれいだ。

次回のハワイは9月。
それまでこの海を見るのは写真とビデオになる。

9月のハワイ。
早くこないかな。



機内食です。実は、これ、シーフードをリクエストしたものです。右は鱈です。なかなかいいです。
先に持ってきてくれるところもいいですよ。


これは、ムスメの通常の機内食です。


到着前の軽食です。えびとツナです。通常のメニューはツナだけでした。なんで?



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